個人的にスポーツ関連の仮想通貨で最もリードしているのは進んでいるのは
ChiliZ(チリーズ)だと思っています。パリ・サンジェルマンやユベントスと提携できたことで知名度も飛躍的に上がったでしょう。
ただ手広さという意味では
SportyCo(スポーティコー)も引けを劣りません。欧州はもちろんですが、アジアや南米も視野に入れて世界的に活動している仮想通貨です。
今回はスポーティコーについて解説します。
スポーティーコーの特徴
スポーティーコーの特徴は選手自身がファンや企業に対して寄付を求められるという点です。これまで選手とファンを結ぶことを目的とした仮想通貨は複数ありました。しかしどのぐらいのお金を集めたいのか明確に記したものはありません。
一方スポーティーコーでは選手自身が目標集金額を設定できます。
スポーツ選手の話を聞いていると、スポーツ以外の部分での苦労を耳にします。特にお金に関する問題は深刻で、選手自身が企業訪問することも少なくないようです。
スポーティーコーでは選手自身が活動に必要な資金を計算し、その必要資金そのものが目標集金額となります。道具代・場所代・大会参加費用・遠征先滞在費などが主な使用用途になるでしょう。これらの使用用途に賛同してくれる人から出資を募ることになります。
スポーティーコーのメリット
ホワイトペーパーを読んで真っ先に感じたメリットは、個人法人問わずに参加できる点です。個人でスポーツ選手を応援する方法はこれまで限られていました。
個人で選手を応援する方法として、グッズやチケットの購入があります。しかしグッズには興味がない、現地で観戦するほどの時間はないという人もいるでしょう。スポーティーコーならば、そんな人でも出資という形で選手に応援することが出来ます。
またスポーティーコーでは出資する見返りとして、肖像権のシェア・将来のスポンサーシップ収益のシェアなどの具体例も提示してくれています。
個人単位では見返りを求めずに応援する人も少なくないでしょうが、法人となると出資に対する見返りが必要になります。
スポーティーコーのように明確な具体例を提示してくれていると、企業の役員や株主に対しても説明がしやすくなります。法人としても出資しやすいわけです。
スポーティーコーのデメリット
実は先日紹介したサッカーチーム初となるICO記事にはスポーティーコーが関わっています。スポーティーコーのツイッターでもアヴァイFCのことを度々取り上げていました。しかしアヴァイFCのホワイトペーパーを読むと具体性が感じられません。
出資者に対して説明が上手くないのかもしれません。
アヴァイFCのICOは現在も継続中ですが、現在の集金額は最低目標額の0.1%未満と厳しい状況が続いています。成功していればスポーティーコーを通じて行うICOあるいはクラウドファンディングの成功例となります。他の選手やチームも利用するかもしれません。
しかし現状ではスポーティーコーを通じての出資には二の足を踏むでしょう。成功したという実績が欲しいところです。
スポーティーコーのアンバサダーやアドバイザー
ホワイトペーパーにはロベルト・カルロスやロナウジーニョなどがアンバサダーやアドバイザーとして名を連ねています。この2名は公式サイトにも名前が載っています。
更に読み進めるとスキージャンプの葛西紀明、
2008年に引退したミロシェヴィッチ、元
NBAプレイヤーであるプリモス・ブレゼッチらの名前もありました。
ただ葛西のブログを見てもスポーティーコーの名前は見つけきれなかったので、本当に関係があるのかどうか微妙なところです。