投げ銭にギフティングという英語名をつけているところからも、海外にまで投げ銭文化を普及させたいようです。 というわけで今回は投げ銭文化を取り入れたengateを解説します。
投げ銭について
時代劇では攻撃方法のひとつとして使われる投げ銭ですが、最近では自分の知りたがっていた情報を提供してくれた人や面白いパフォーマンスを見せてくれた人に対するお礼という意味合いで使われます。路上ミュージシャンや大道芸人に対する報酬も投げ銭と呼ばれている気がしますね。おひねり等も投げ銭の一部になるでしょう。
engateの投げ銭システムについて
プレスリリースを読むと、1円=1ポイント固定、ポイントを円に換金できる様子はありません。厳密に言うと仮想通貨ではなく電子マネーというべきでしょう。個人的には実際にスタジアムや競技場に行く人よりもテレビやラジオを通じて観戦している人の方が向いているシステムだと思います。ライブで見ていると投げ銭するより周囲の人と一体となって興奮していることが多いんじゃないかと。
野球のようなプレイとプレイの間に明確な間のあるスポーツならともかく、サッカーのような流動的なスポーツだと投げ銭している暇がありません。
ただリプレイを見て投げ銭したくなったということもあるかと思います。 自分なりの感情表現方法のひとつとして今後に期待したいシステムと期待しています。
投げ銭システムのメリット
投げ銭する側のメリットとしては、自分の考えを投げ銭を通じて表現できるということでしょう。サッカーや野球のようなチームスポーツだと、どうしても点を採る選手に注目が集まりやすいです。
ただ中にはチームプレイに徹する選手や守備に専念している選手に注目してみている人もいると思います。投げ銭ならば、そんな注目を集めにくい人に対しても自分なりの評価を伝えることができます。
後は負傷した選手に対して投げ銭という使い方も考えたいですね。
投げ銭システムのデメリット
投げ銭を重視しすぎると、個人プレイが多くなってチームプレイに徹することが出来なくなるのではないかと思っています。
チームスポーツでアピールするべき対象は第一に監督なのですが、投げ銭欲しさに小技を多用するような選手が出てこないかと心配です。
投げ銭というのは卓球やマラソンのような個人スポーツの方が相性が良いんじゃないでしょうか。スポーツといえるか微妙ですが、将棋や囲碁などにも投げ銭機能をつけて貰いたいです。
今後への希望
各クラブが獲得したエンゲージポイントは明示してもらいたいと思っています。どの程度エンゲージポイントの効果があったのかファン心理として知りたいです。
ブロックチェーン上に記載されているので誰でも見ることは出来るわけですが、わざわざ自分で確認するのは手間ですからね。ポイントの状態のままだと財務状況にも載らない可能性が高いのではないかと考えています。