チリーズ(Chiliz)がバイナンスデックスのトレードドロップと上場発表を重ねた理由を徹底解説

日本時間で7月9日午後9時からバイナンスデックスでトレードドロップが開始されました。条件さえ満たせば合計350万CHZを全員で分配します。
このトレードドロップに合わせるように、チリーズCEOのアレックスは中央集権型の取引所への上場を示唆しました。今回はトレードドロップと上場発表の時期を合わせた理由を解説します。

トレードドロップの特徴と弱点

これまでのバイナンスデックスを調べたところ、トレードドロップはチリーズ以外に4回開催されていました。
それぞれの銘柄の12時間足チャートと取引高は以下です。トレードドロップの開催期間は黄色枠で囲んでいます。

ハーモニー(Harmony/ONE) 開催期間6月1日~6月6日

トレードドロップの期間中は価格も上昇、取引高も100Mを超えていました。しかしトレードドロップ終了と同時に価格は下落、取引高も10分の1以下に落ち込んでいます。

ミスリル(Mithril/MITH) 開催期間6月11日~6月21日

トレードドロップ期間全体を通じて取引高は多いですが、価格は後半から大幅に下落しました。 またトレードドロップの期間が終わると同時に取引高も低迷しています。

レッドパルス(RedPulse/PHB) 開催期間6月21日~7月1日

トレードドロップに入る前から価格が下落をし続けていたこともあり、トレードドロップの期間中も価格の下落を続けています。トレードドロップ終了間際に一時的に高騰したものの、終了後に再び下落しました。

エルランド(Elrand/ERD) 開催期間7月4日~7月9日

まだトレードドロップ終了直後ということもあり、判断出来ません。

エルランドを除く過去3回のトレードドロップの共通点は、終了後に値崩れを起こしやすいということです。エルランドも現段階までの相場を見ると、値崩れしているといえるでしょう。この値崩れがトレードドロップの弱点ではないかと推測しています。
アレックスが上場示唆をした理由は、値崩れ防止を狙ったものではないでしょうか。

まとめ

今のところチリーズに大きな値崩れの様子は見られません。伸び悩んでいるようには見えますが、落ちずに耐えている状況です。
トレードドロップ後も本当に値崩れを起こさずに過ごせるかが注目点でしょう。