F1のレース場格差を埋める仮想通貨bitraceを徹底解説

F1の派手さに隠れて気にしていませんでしたが、F1ではレース場によって収入・支出両面で大きな格差があるようです。
今回はそんなF1の経済面にメスを入れた仮想通貨bitrace(ビットレース)について解説します。

bitraceとは

目的はサーキット場周辺に人を集める施設をつくることのようです。宿泊施設・博物館・テニス場・ゴルフ場・サッカースタジアム・ビーチなどさまざまなな施設の建設が計画に入っているようですね。
サッカーなどのように特定の施設で競技を行う場合、試合も定期的に行われますので定期的な収入を計算することが出来ます。
ですがF1は世界中で開催されており、都市による経済格差の影響を直接受けているようです。

都市による経済格差

手数料・建設コストの差

ビットレースのホワイトペーパーによると、イングランドにF1基準のサーキット場を建設するのに2億7,000万ドル必要だと計算しています。コーナーごとの建設コストも算出されており、トラックやピット周りが高額なようです。
ただしこれがイングランドではなくアフリカのチュニジアであれば、およそ半額となる1億4500万ドルで完成できるという算出されています。この建設コストの差が都市による経済格差のひとつ目です。
実際サーキット場を使うためには手数料がかかっており、マレーシアならば6,700万ドル、シンガポールならば6,500万ドルが手数料となります。
一方で公道サーキットを売りにしているモナコでは、手数料無料です。イタリア700万ドル、カナダ1,800万ドルとマレーシアやシンガポールの半額以下となっています。

観客の差

ビットレースが挙げている2つ目の差が都市ごとの観客数や収入の違いです。ビットレースのホワイトペーパーには2013年に開催されたアメリカ・アゼルバイジャン2ヶ国の収益の違いを紹介しています。
2013年のアメリカF1グランプリでは3億5,500万ドルの収益がありました。一方で中央アジアのアゼルバイジャンでは2万5,000万枚しかチケットが売れていません。

まとめ

ホワイトペーパーから都市により大きな格差があるのは分かります。ですが問題として、格差を埋めるための具体的な方針はホワイトペーパーに見当たりませんでした。
特に今回は多くの国が関わってくるため、政策や文化にも違いがあります。この当たりをどのように対応するかが疑問です。
もうひとつ気になることがあります。ビットレースのツイッター・フェイスブックなどが1ヶ月以上更新されていないことです。本当に活動しているのか判断しにくい状態にあります。