ASローマのジェコが提供した歴代ゴール3位記念デザインのオークションについて徹底解説



2020年12月、ASローマのエディン・ジェコがクラブ史上3位のゴールスコアラーとなりました。これを祝してジェコに送るデザインを決める投票がSocios.comアプリで行われました。

そして4月14日、無事にデザインがジェコの下に届いています。どうやらジェコはこのデザインにサインを添えてオークションに提供したようです。今回はこのオークションについて解説します。

 

 ファントークンによる投票経由での初のオークション

私が記憶している限りですが、これはファントークンによる投票で決めたものがオークションにかけられた初の事例になるかと思います。ユベントスのロゴ(アイコン)投票では商品化されましたが、今回はまた違いますね。
もともとスポーツ選手関連のオークションは頻繁に行われており、試合に着用したユニフォームなどが提供されています。こういったオークションで最も厄介なのが偽物の登場です。そこで今回は、ASローマの公式サイトでのオークションを開催しました。
ASローマは以前から福祉関係の活動も行っており、今は特に新型コロナウイルス対策に力を入れています。今回のオークションによる資金も福祉関係の活動に使われることでしょう。

暗号資産と現物の中間

今回のオークションで個人的に注目しているのは、このデザインが暗号資産と現物の中間に位置した存在だということです。投票に必要なファントークンは暗号資産に分類されますし、投票を管理したのはブロックチェーンです。しかし商品そのものは現物です。落札した人にはジェコのサインの入った現物が届けられることでしょう。暗号資産と現物のいいとこどりをした1品だという認識です。
特に注目したいのは価格ですね。最近のNFTはかなり高く、適正価格が分かりません。今回のオークションでも高値がつくようであれば、NFTは相応のポテンシャルを秘めているのではないかと考えています。

まとめ

今回のオークションですが、日本時間で27日24時(28時0時)に締め切りとなる予定です。執筆段階での最高価格は125ユーロ、約16,000円ぐらいでしょうか。ユニフォーム1着分ぐらいと考えると、サッカーファンの許容範囲だと思います。ただオークションという形式上、価格は上がりやすいと見るべきでしょう。そういった部分も含めて幾らぐらいになるのか注目したいと思います。