Chilizが上場したFTXについて徹底解説

Twitterより

 チリーズが10月20日、FTXに上場しました。今回は現物だけではなく永久先物取引にも上場です。今回はこのFTXについて解説します。

 

アラメダリサーチとのつながり 

チリーズは以前アラメダリサーチと戦略的提携を結びました。このアラメダリサーチのCEOであるサム・バンクマン・フライ(Sam Bankman-Fried)が、FTXのCEO兼創設者です。このつながりでFTXへの上場につながっていると思われます。

なおアラメダリサーチについては、以下のURLで解説しています。

永久先物取引への上場

通常の先物取引は、一定期間で契約が終了となります。このため契約終了日(限月)になると急激に値動きを見せることがありました。今年4月に原油の先物取引で価格がマイナスになるという異例の事態を迎えています。これの原因も先物取引の限月が関係しています。
これに対して永久先物取引は、契約の終了がありません。そのため限月間際の急激な値動きは見られなくなるでしょう。既にバイナンスなどでは永久先物取引(Perpetual Swap、Perpetual Future)などで取引が行われています。なおバイナンスでは、まだCHZの永久先物取引は行われていません。

仮想通貨業界での横のつながり強化

先日Socios.comがサンドボックスの架空の土地(ランド)を購入しました。具体的にどのように扱うかは不明ですが、今後に向けての布石かと思われます。
実はこのサンドボックスのランドは、誰が所有しているかを確認することができます。調べてみたところ、バイナンスやFTXも購入していました。ひょっとしたらサンドボックスも、バイナンスやFTXから紹介されたのかもしれません。

なおサンドボックスについては、こちらで解説しています。

まとめ

ここ最近仮想通貨業界は目まぐるしく変転しています。以前はDappsゲームという言葉をよく耳にしましたが、最近ではNFT、DeFiという言葉を聞くことが多いです。そのDeFiも脆弱性が指摘されましたので、しばらくは下火になるでしょう。
ここで私が懸念しているのは、投資家心理の変化です。絶えず新しいものが出てきたこの業界の投資家は、業界全体に新しいものを生み出すように過剰なプレッシャーを与えているのではないかという気もしています。このプレッシャー自体が業界の成長を鈍化させていないでしょうか。そういった中でも業界の横のつながりを強化することは歓迎したいですね。