バイナンスとヤフーグループの提携によるチリーズの恩恵を考察

バイナンスヤフーグループとの戦略的提携に向けて交渉を開始しているという報道が行われています。その準備なのか不明ですがバイナンスでは、日本居住者に対する段階的な規制も発表しました。
不安な面も多い提携話ですが、悪い話ばかりではありません。今回はチリーズの得られるであろう恩恵について考察してみます。

メリット1:メディアとしての価値

数多くのニュースを集め分野ごとに重要そうな情報を選出しているヤフージャパンは、今でもネットメディアとして大きな意味を持っています。チリーズは経済スポーツと2つの分野で報道されることになるでしょう。K-POPとの提携も出てくれば、芸能での報道も期待できるかもしれません。

メリット2:スポーツナビの存在

ヤフージャパンはスポーツナビというスポーツ特化のサイトも抱えています。こちらでは野球・サッカー・バスケットボールなど種目ごとのニュースを確認することができます。複数の異なる競技を応援している人は、自然とチリーズの名前をよく見かけるようになるでしょう。

メリット3:株主ソフトバンクとの関係

通信会社として業務を開始したソフトバンクですが、今では様々な業種と繋がりを持っています。ヤフージャパンの株もソフトバンクグループ傘下のZコーポレーションが100%保持しています。ここからも新しい関係が生まれてくることが期待できるでしょう。

スポーツでの関係

ソフトバンクは福岡ソフトバンクホークスの運営母体です。ホークスの名前を国外まで広めたいと考えるのであれば、チリーズとの提携はあり得るかもしれません。
また日本のプロバスケットリーグであるBリーグに対してもソフトバンクは、巨額の出資を行っています。バスケットLIVEという動画配信サイトを運営しており、一部のソフトバンクショップはBリーグ公認ショップとなっています。
もしBリーグ全体とチリーズが提携するとなれば、オールスターなどのイベントでもファントークンが活躍するかもしれません。またソフトバンクショップとトークンハントとの連動も期待したいところです。

スポーツ以外での関係

スマホ決済アプリのペイペイとの連動がポイントでしょう。ペイペイに入れた資金でファントークンを購入することが出来れば、購入のハードルは大きく下がるはずです。
ただし執筆段階では、タオタオ自体もペイペイと連動していません。そのため険しい道になると思われます。

メリット4:LINEとの関係

2019年11月、ヤフーとLINEが経営統合で基本合意しました。1:1のコミュニケーションツールであるLINEは、カスタマーサポートに適しています。小売店がLINEを利用しているという例も少なくありません。初心者にとってハードルの高い仮想通貨業界がLINEを導入すると、新規参入の敷居が下がることが期待できます。
なお金融庁認可済みの取引所かつ現段階でLINEのサポートをトップページで公表しているところは、LINEのグループ会社であるBITMAXリキッドバイコインフォビジャパンの3社だけでした。

まとめ

チリーズを応援する者の1人として、バイナンスとZコーポレーション・タオタオの戦略的提携に不安を感じていることも事実です。バイナンスの利用が規制され、かつホワイトリスト入りできなかったら最悪の事態と言えるでしょう。リスクとして念頭に入れておくべきです。
一方でチリーズのホワイトリスト入りを考えると、この戦略的提携は大きな一歩です。将来的にバイナンスを通じて日本仮想通貨交換業協会に意見が提出されることになるでしょう。