バイナンスDEXフォーラムに投稿されていたチリーズ(Chiliz)の特徴・ロードマップまとめ

先日バイナンスDEXにチリーズの上場が決まりました。上場決定の挨拶でチリーズCEOのアレックスは、バイナンスDEXに投稿した内容を読むことをお勧めしますと書いています。
ですがこの投稿内容は全部で36項目、かなり長めです。読み飛ばした人もいると思います。そこで重要なところをまとめてみたいと思います。
なお投稿された本文は以下のURLから読めます。
https://community.binance.org/topic/130/reinstated-proposal-to-list-chiliz-chz-on-binance-dex

プロジェクト名

Chiliz

バイナンスチェーン上でのリンク先

https://explorer.binance.org/asset/CHZ-ECD

代表者名

アレックス・ドレイファス(チリーズCEO)

プロジェクト説明

「プロジェクト」という言葉は嫌いです。私たちは製品をつくっています。
チリーズはファンとお気に入りのチームを近づけるスポーツ産業のプラットフォームです。

プロジェクト達成計画

私たちは世界を変えるつもりはありません。 PSG・ユベントス・ウェストハムなどのチームがFTOを通じてファントークンを発行するための消費者向け製品です。

チームサイズ

チームサイズは約50名。本部マルタ、第2オフィスフランス。シンガポール・ソウル・ブエノスアイレスにも事務所あり

中心メンバー

アレックス(CEO)
エマ・ディスキン(マーケット・コミュニケーション部門責任者)
ティボー・ペルティエ(最高技術責任者)
マックス・ラビノビッチ(最高戦略責任者)
マグナス・リンダー(提携ビジネス開発長)

他プロジェクトとの関係

 他のブロックチェーンプロジェクトには参加していない

メンバー関連備考 

18国籍で構成
アドバイザーはグーグル・元フェイスブック・オンラインギャンブルの幹部・eスポーツの幹部及びセレブ/プレイヤーなど1級のビジネスマン
株主は北京のセユアンベンチャーズ、香港あるいはフランスの大富豪グザビエ・ニール
本部はマルタ首相によって発足
壁紙はビットコインホワイトペーパー

プロジェクトウェブサイト

https://www.chiliz.com
https://www.socios.com

ホワイトペーパー 

https://www.chiliz.com/docs/CHZ_whitepaper.pdf
(最近の主要マイルストーンに関しては未更新)

ロードマップ上での現在位置 

「アイディア」は過去3年間でブレインストーミング
2018年初頭に実行開始
現在18ヶ月かけてプラットフォームと製品を準備中

ロードマップ (2019第2四半期)

第1段階のプラットフォームパートナーとして複数のトップサッカーチームが参加
2019年夏にアルファアプリをローンチ
アプリ内に「Token Hunt」とチリーズ取得機能をテストリリース

ロードマップ (2019第3,4四半期)

FTO商品化開始
FTO終了後に最初の投票

ロードマップ (2019第4四半期、2020年第1四半期)

インドのクリケット、北米やアジアのバスケットボールや野球など他のスポーツ分野へのパートナー拡大
社内P2P市場立ち上げ
体験/ゲームの追加
ネイティブパートナーのアプリ用にSDKとアプリ内統合を開始

ロードマップ (2020年第2,3四半期)

戦略的パートナーシップによるソシオスのブロックチェーンプラットフォームの強化
ユーザー行動データの集計に基づくファントークンエコノミーモデルの最適化

ビジネスモデル

プラットフォームによって処理されるすべてのファン取引に対して手数料を請求
ユーザーベースで排他的サービス開始
2020年前半に燃焼メカニズム実行

潜在的ユーザー基盤と市場機運

サッカーのファンは世界で35億人、クリケットのファンは10億人、eスポーツは300万人 まずは主要スポーツに焦点を合わせ、その後に何百何千のも世界中のスポーツ/eスポーツに広げていく
コアチームはオンラインベット&ギャンブル業界で協力なバックグラウンドを持っており、ユーザー獲得を専門とする
3億5000万のファンと6000万のフォロアーがいるユベントスは、プラットフォームとファン参加促進のためにデジタルチャンネル作成
目標は最初の3ヶ月で少なくとも10万の登録 提携したクラブの規模とクラブ数によって、立ち上げから最初の24ヶ月で数百万のユーザーがつくことを期待している

トークン名とトークンシンボル

Chiliz(CHZ)

トークンの主な使い方

ソシオスプラットフォーム、及びチリーズに参加しているスポーツチームの周りで提供される全てのサービスへのアクセス

トークンを使う場所

現段階ではソシオスプラットフォームのみで使用
最終的には他のクラブの環境/プラットフォームと提携

最大発行枚数

8,888,888,888(約89億枚)

循環サプライ

ローンチ時の40%弱

トークン保有者のための封鎖措置 

私募:一部ボーナスは4~6ヶ月権利行使不可
チーム:上場から36ヶ月以上権利行使不可
アドバイザー:上場から18ヶ月以上権利行使不可

セキュリティートークンですか?

違います。チリーズとファントークンはセキュリティトークンでも金融商品でもない
マルタの規制に基づいて、チリーズは仮想金融資産、ファントークンは仮想トークンとして定義される
法定通貨/仮想通貨の交換を行うためにエストニア(ヨーロッパ)の金融情報部からライセンス取得済み
これにより法定通貨→CHZへと変換する仕組みを製品に直接埋め込みが可能。変換率と利用者を増やす

資金調達方法

2018年前半に私募実施、ただし公募は行っていない
米国投資家も受け入れていない

資金調達額

法定通貨・ビットコイン・イーサリアムで合計6000万ドル以上

これまでの使用額及び使用理由

商業上および戦略上の利用から正確な資金の流れについては報告しない
過去18ヶ月間、50人のチームを編成し、最大のスポーツチームと提携し、数百万人のユーザーを対象とした消費者向け製品販売準備中
年末までに最初の収益を生み出すと予想
今年の夏に当社製品の販売をローンチし今後数年間運用する出来るため、非常に快適な立場にある

最終製品完成までにかかる時間

既に完成済み

社内で保有している資金の種類

ユーロ・ビットコイン・イーサリアム・バイナンスコイン

支出発表方法

会社の利益ではないため、発表予定なし

イノベーションはありますか?

私たちはブロックチェーンベースのアプリケーションに取り組む最初の消費者の1人です
もっと多くの提携・統合を近いうちに発表するでしょう
主なイノベーションがあるとすれば、各スポーツクラブ/チームがノードとなってPoAを構築している事実でしょう

コードリボジトリーの場所

オープンソースではないため、コードリポジトリーは利用可能にしていない

公開できる製品やUIデモ

ローンチ準備のために定期的に製品のプレゼンテーションを行っている
最近ではダヴィド・トレゼゲ、バイナンスのギン・チャオとともに韓国ソウルで開催した
利用可能な最新のプレゼンテーションは以下のURL先
https://vimeo.com/339109477

フォーラム内での毎週の進捗状況更新

私たちのビジネスにとって毎週はあまりに積極的
私たちはビジネスや動きについて数多くのビデオを公表している
マルタのチリーズブロックチェーンキャンパスで数多くのイベントを企画、多くのイベントに参加して権威と正当性を高めている

質問会(AMA)の予定

ツイッター上の@chilizあるいは@alex_dreyfusにて数多くのビデオコンテンツが視聴可能
オフィスには2つのテレビスタジオ。モバイルアプリローンチなどのサポートに使用予定
多くの質問会(AMA)の開催を計画中

競合他社/同業者の存在

客観的に私たちには現在競争相手がいない
主要チームと提携し、ファンのために「声/力」を提供し、サポートするためにブロックチェーンを使用している唯一の会社
非常に強力な「先行者の利点」がある
最大かつ唯一の存在であり続けることも目指す
ラテンアメリカ、ヨーロッパ、トルコ、そして近々アジアのクラブと署名する
製品ローンチ準備が整ったので、機能の追加とチームの追加に焦点を当てる予定

プロジェクト競走上の優位点

先行者の利点、財務上の猶予、経験豊富なチーム、そして最も重要なのはメジャークラブが署名した製品

特記事項

バイナンスDEXに上場申請中
もし申請が通れば、新しいサッカーチームなどの主要アナウンスを調整する
私たちのERC20スマートコントラクトはサーティケイによって認定済み



まとめ

いろいろとまとめられていますが、これ以外にも戦略上・商業上の観点から明かせないこともあるようです。
また今回まとめるにあたってURLなど割愛した部分も多くあるので、気になるところのある人は原文も確認してみてください。