ベイスターズコイン、サンフレッチェコイン、仮想通貨の違い


2018年5月にプロ野球チームの横浜ベイスターズが電子地域通貨である「ベイスターズコイン」の作成を発表しました。2019年1月にはJリーグのサンフレッチェ広島が「サンフレッチェコイン」の実証実験に取り掛かるというニュースをリリースしています。
チーム名+コインという分かりやすい名前なのですが、仕組みを見ると別物のようです。この2つに仮想通貨も含めた3種類の違いをまとめてみます。

ベイスターズコインとは

現段階での情報を見る限りチャージ式の電子マネーのようです。JRの出しているSUICAやセブンイレブンのnanacoなどと同種の存在になります。
チャージ式電子マネーの特徴は使用できる店が限定されるということです。これはメリットともデメリットともなります。
メリットは加盟している地元の店舗やサービスを利用する人が増える可能性があることですね。つまり地域活性化に繋がるわけです。
逆にデメリットとしては、加盟店でしか使えないというところです。横浜周辺なら使える店も増えていくでしょうが、引越しなどで遠方に移った場合は使えなくなるかもしれません。
後は公式発表にはまだありませんが、使用期限が設定される可能性があります。同種の電子地域通貨である長崎県のしまとく通貨は最初に購入した時から14日間、岐阜県のさるぼぼコインは最後の利用から1年間になります。

サンフレッチェコインとは

サンフレッチェコインの情報を調べてみましたが、こちらは俗にいうポイントです。一定額の買い物をすると貰えるおまけに近い存在です。電子マネーには含まれないかもしれません。
サンフレッチェコインの特徴を見るとポイントは、イベントの参加などに使うことの出来るという交換式のようです。
チャージの必要がないためチャージ用の機械を準備する必要がありません。ただし現在のポイントを使用者が把握できるようにするため、アプリかカードが必要になるでしょう。

仮想通貨とは

仮想通貨も電子マネーの一種です。チャージ式の電子マネーの違いは、日本円に戻せるかどうかです。
チャージ式の電子マネーは日本円に戻すことが出来ません。代わりに電子マネー1円=日本円1円と相場が固定されています。
仮想通貨の場合は、日本円に戻すことが可能です。しかし相場は変動し、1円以上の価値を持つことも1円未満にまで下落することもあります。



まとめ

まとめると以下の画像のようになります。ベイスターズコイン・サンフレッチェコイン・仮想通貨は全部異なる性質です。
問題は名前だけ見ると全部同じように見えてしまうことですね。仮想通貨内でもビットコインの親戚筋が多数出て分かりにくくなっています。親しみやすい愛称が必要かもしれません。