ソシオスドットコム(Socios.com)と新規提携したアトレティコ・マドリードの魅力と問題点を徹底解説

2019年9月、ソシオスドットコムとアトレティコ・マドリードが提携しました。ソシオスドットコムにとってスペイン初の提携チームでもあります。
今回はアトレティコ・マドリードの魅力と問題点をまとめておきます。

アトレティコ・マドリードの魅力

毎年タイトル争い

アトレティコ・マドリードはここ数年、リーグ戦・国内カップ戦・CL・ELなどで毎年上位争いを続けています。特に2012年からはリーグ戦でも3位以内を維持しているほどです。このためアトレティコのソシオ会員は2017年3月に10万人突破と世界有数の会員数を誇るようになりました。

優秀な選手を輩出

アトレティコ・マドリードは選手を育てることで有名なチームのひとつです。特にGKの成長には定評があり、デ・ヘア(現マンチェスター・ユナイテッド)、クルトワ(現レアル・マドリード)、オブラクと世界トップレベルの選手が続いています。

レアル・マドリードとのライバル関係

アトレティコ・マドリードのホームであるマドリードには、レアル・マドリードという世界的にも有名な強豪チームが存在します。この2チームが対戦するマドリードダービーは注目度の高い試合です。(広い意味ではラージョ・バジェカーノやヘタフェも含めることもあります。)

アトレティコ・マドリードの問題点

エース流出

アトレティコ・マドリードの運営資金は少なくはありません。しかしバルセロナやレアル・マドリード、プレミアリーグ各クラブと比べると見劣りします。そのため度々エース流出を余儀なくされています。今年もグリーズマンがバルセロナへと移籍しました。

CLグループステージの不安定さ

タイトル争いをするアトレティコ・マドリードですが、CLグループステージでの成績は安定度が欠けます。特にアウェイ戦の成績が良くありません。
16-17から18-19までのCLグループステージアウェイ戦の成績に限定すると、3勝2敗4分です。9試合で得点5失点7と得点が少ないことも特徴と言えるでしょう。

シメオネ監督の長期政権

シメオネ監督はアトレティコ・マドリードの元選手ということもあって、ファンからの強い支持を獲得しています。2011年12月に監督に就任しており、もうすぐ8年の長期政権です。
長期政権は成績の安定という意味では魅力です。しかし政権交代が難しいという問題点を抱えています。特にアトレティコ・マドリードは、2002-03からシーズン途中でシメオネ監督が就任した2011-12までの10年間、リーグ戦の最終成績は全て4位以下でした。
ソシオ会員が爆発的に伸びたのも近年の成績によるところが大きいです。2011年11月のマルカ(マドリードに拠点にしているスポーツ新聞)によると、当時のアトレティコ・マドリードのソシオ会員は5万5012人のようです。5年4か月の間に8割増という驚異的な伸び率を示したことになります。
もしシメオネ監督が監督を辞めアトレティコ・マドリードの成績が低迷するようなことがあれば、会員数も一気に減少していくかもしれません。なおシメオネ監督は度々契約更新をしており、現在の契約は2022年までです。



まとめ

監督人事は地域や種目を問わず難しいです。長期政権となると交代時期が一層難しくなります。アトレティコ・マドリードの当面の見どころは、シメオネ監督にいつまで託すかだと思っています。