ソシオスドットコムが今月ガラタサライと提携しました。ただし
トルコという土地柄もあって、これまでの提携チームとは少し異なる特徴もあります。
今回はトルコを含めたガラタサライの魅力と問題点をまとめていきます。
ガラタサライの魅力
ライバルチームの存在
トルコのスュペル・リガ(スーパーリーグ)ではガラタサライ以外にも、フェネルバフチェ・ベシクタシュという強豪チームがあります。この2チームが主にガラタサライと優勝を競い合うライバルです。
この3チームは全てトルコの首都である
イスタンブールをホームにしており、ライバルチーム同士の対戦では特に注目度が高いです。
UEFAカントリーポイント10位
UEFAではCLやELの活躍に応じて各リーグごとに順位をつけており、高順位になるほどCLやELで優位になります。現在のトルコのカントリーポイントは10位、7位~11位であれば
トルコのスュペル・リガ優勝チームはCLのグループステージから参戦出来ます。
CLというとグループステージからの印象が強いですが、実際にはグループステージ前に予選1回戦~4回戦+プレイオフと最大5回の試合(ホーム&アウェイであるため正確には10試合)が行われています。
ですが日程的な問題もあり、実際には予選から勝ち上がってくることは難しいです。確実にグループステージから参戦できるというのは、日程的にも資金面からも大きなアドバンテージとなります。選手から見てもリーグ優勝=CL出場というのはやる気に繋がりますからね。
なおカントリーポイント7位~11位ならば、リーグ2位のチームでもCL予選3回戦から参戦できます。なのでトルコはCLのグループステージに最大2チーム参戦できるということにです。
ただし逆に言うとカントリーポイント12位以下に転落することになれば、スュペル・リガの魅力が減少するかもしれません。
ベテラン選手が豊富
CLに出場できる可能性があることもあり、欧州リーグで活躍したベテラン選手がスュペル・リガに参戦することが多いです。
サッカーでは試合勘という言葉があり、ベンチに座っているより他の国に行っててもスタメンで出られるチームを求める選手は少なくありません。またベテラン放出を迫られたチームとしても、内情をよく知る選手が同リーグ内の他のチームに移籍して弱点を晒すリスクを避けたいという思惑もあるようです。
スュペル・リガは、スタメンで出たい選手とベテラン放出を迫られたチームの妥協点となっています。
熱狂的なサポーター
上の動画はYouTube上にあるガラタサライ公式チャンネルにあるコロンビア代表のファルカオ選手入団会見のものです。見ての通り発煙筒だらけで照明がいらないレベルになってます。これだけ多くの熱狂的なファンがスタジアムに押し寄せています。
複数競技を経営
ガラタサライSKのSKはスポーツクラブという意味で、サッカー以外にもバスケットボールやバレーボールなどのチームも抱えています。サッカーで上手くいけば、他の競技でもファントークンを発行してくれるかもしれません。
ガラタサライの問題点
海外からのファンには敷居が高い
ガラタサライのファンが熱狂すぎるあまり、警備が厳重になっています。事前にチケット購入するためには身分証明や年会費が必要で、トルコ旅行ついでにサッカー見学と気軽に考えることは難しそうです。
給料未払い
トルコに限ったことではありませんが、サッカーチームが選手に給料を払い渋るということが度々あります。かつてガラタサライに所属していた元日本代表の
稲本選手や元オランダ代表の
スナイデル選手も苦言を呈しています。今もベシクタシュのカリウス選手の給料未払いが問題になっていますね。
文化や国民性の問題でもあるのでしょうが、トルコリラが不安定ということもあるのでしょう。なお長友選手は
ユーロで給料を貰っていると語っています。
治安の悪化
外務省の海外保全ホームページによると、トルコの治安は良くありません。イスタンブール周辺はそこまでではないのですが、国境付近は渡航中止勧告・避難勧告と高いレベルの警告を発しています。
まとめ
ガラタサライには海外の有名な選手が加入することもあり、サッカー熱はかなり高いです。しかしトルコ以外に住んでいる人がトルコサッカーを現地まで観戦に行くのはさまざまな問題を抱えています。
ソシオスドットコムとの提携でチームが、スタジアムに行けないファンにどう接していくのかも注目していきたい部分でしょう。